フランスでしていた仕事(クビまでの軌跡)

フランス

フランス語を使いこなせない外国人が仕事を探すとなると大変だけど、そこはフランス。結構コネとタイミングなんかでちょこちょこ働いていた。

  1. 日本語教師
  2. 弁当作って販売
  3. 大学の学食で。準備、サービス、片付け
  4. スーパーの寿司コーナーで。ひたすら寿司作る
  5. 中古品販売店での商品管理、レジ業務

スタージュ(研修)だけというところもあるけど、いろいろ経験できたのではなかろうか。

さあ、即クビはどれでしょうか???

正解は

④寿司コーナーでの寿司職人もどきでーす

職場はせまい寿司スタンド。
全部で5人位の従業員。接客はなく、ひたすら寿司を作り、パックし、補充していくスタイル。
わたし以外のスタッフは全員タイ人。タイ語が共通語でなかなかの疎外感。

とはいえ、ジャパニーズSUSHI !大和魂でなんとかいけるだろう。と思ったのもつかの間。
秒殺。

とにかくスピード命。そして私は不器用なのであった。渡仏してからすっかり忘れていたよ。

なぜって、フランス人の中にいるとあら不思議、自分がとっても器用になったと錯覚する。くらい、周りのフランス人の多くは不器用。やばい。

一方アジア人はやっぱり器用だねと誇りに思ったほど、同僚達はきれいに手早く商品を作る。余談だが世界で一番器用なのはベトナム人だと聞いたことがある。なるほどフランスで腕がいいと評判の歯医者さんといったらベトナム人だった(私調べ)。

そして、日本代表ことわたし、急かされ、あせればあせる程、巻きずしがうまく巻けない。でも何とか巻いて、切ったら、接着部がほどけバラバラになる。接着部を下にしてパックにつめてみたものの、スパルタタイ人店長に見つかり怒られる。。
お客様の前で叱咤される。ぐすん。

それでも、がんばった。
何せ職場は家から徒歩10分の好立地。労働時間もちょうどよい。そして、何よりやっと見つけた仕事

歯をくいしばりながら、にぎり寿司をふんわり握っていたら、そんなんじゃダメと。ぎゅうぎゅう固めるように指導を受ける。
米がほろほろっとなりませんぜ、こちとら江戸っ子だい!そんな餅みたいな寿司が食えるかい!てやんでい!

と思ったけど、ここではタイ式(?)フランス式(?)すしじゃないとNON,NON!また客前で叱責。

ジャパニーズスタイルを追究しすぎたせいか、タイ語がしゃべれないからなのか、単純にどんくさかったからなのか、私は1カ月と経たないうちにFIRE!解雇。。。

今でも店長から、元気?とたまにLINEが来る。
微笑みの国、タイ。す、すてきな仲間だったよな!