フランスで暮らしていた時、強烈キャラがウヨウヨいて
それはそれはカルチャーショック受けまくりだった。
世界は広いなあ、と自分がいかに狭い範囲で生きていたか痛感してた。
それはまた気が向いたら書くとして、
今回は、フランスに住んでいた時、なんか良いなって思ったことを書く。
挨拶は魔法
店なんかで、挨拶をしない客は客とは認めない。
日本で暮らしていた時は、店員に「こんにちは」だの「さようなら」だの
声をかけることは全くなかった。
当時日本で一緒に暮らしていた元夫がレジでいちいち「こんにちは」
と言うのも最初は、文化かね。とあまり理解していなかった。
私はその時、レジを打ってくれる人を人として見ていなかったと思う。
ロボットのように見ていたのかも。
ペッパー君にいらっしゃいませと言われ、「こんにちは」と返さないでしょ。
しかし、フランスに渡りわかった。
なんなら客の方からボンジュールを言わなければいけない。これは絶対!
忘れると露骨に機嫌悪くなる店員もいるし、まあ、まともに接客なんてしてもらえない
と思ったほうがよい。そう思っとかないと、日本人は本当に忘れるから。
ともかく、お客様は神様では全くなく、店員に対しても買わせて頂くという姿勢でいたほうがよい。
市役所でも銀行でも郵便局でも、本題から入ってはいけない。
まずボンジュール。
逆に、これさえ言えれば、あとは愛嬌とガッツでなんとかなるんじゃない?
困っている人に優しい
通勤ラッシュ時だろうがなんだろうが、ベビーカーを乗せてきたママに嫌な顔したり
文句を言う人なんて、ほぼいなかった。
むしろ、赤ちゃんは偉大。ママも偉大。
ママはママで、大変大きな顔をしてどんどんベビーカーつっこんでくる。
皆スペースをなんとか必死に開けてあげる。
そういうのいいなって思う。
日本のママは電車なんかで肩身が狭いって聞くからね。
そんで、メトロには階段しかない。
そんな時、どこからともなく老若男女問わず誰かが、さっとベビーカーを上へ下へ運んでくれる。
私も幾度となく、スーツケースを運んでもらったことがある。
メトロネタばかりで申し訳ないが、
お年寄り、ケガ人、妊婦、なんか具合悪そうな人、が車内に乗ってきたら
すかさず誰かが席を立つ。
母がフランスに遊びに来ていた時、メトロを使ったら、秒で席を譲られた。(老人だからね)
おまけに一緒にいた私(←当時アラフォー。自慢だけどフランスでは
20代に間違われたこともある!フランス最高!!)にも、一緒にお座んなさい、
と譲ってもらった。
そういうことを、自然にできるのは、幼い頃からの教育もあるだろうし
心のゆとりもあると思う。
私が住んでいたのはそこそこ田舎だったから、
こういう優しさに何度も触れられたのかもしれない。
もちろん、大変失礼な人も大勢いたし、日本人を見習え~!と思うことも多々あった。
でも、見ず知らずの人にでも、表面的でも、尊重しているなと感じることも多々あった。
それが異民族がごちゃまぜで暮らす国のスタンダードなのかもしれない。
私は、また、ラテン系のあの人達と接して
むかついたり、時に見せる優しさにほろっときたり、
理解不能!と頭バグったりしてみたい。
いつかまた行ける!
希望は捨てない!