妹は何十年と、とある神様を信じている
妹が精神的にどん底だった時、その神様に救われたことを
母と私は知っている。
なので私達はその点ではその神様を感謝してはいるけど、
それはそれ。
私達に、信じる特定の神様はいない
憲法でも保障されていますね~「信仰の自由」
それを、妹は保障してくれない
私達家族は、その神様を信じるように
それこそ何十年も言われ続けている
お布施を払うように半ば強制される
私は、断固として、そんなお金は払わないと
拒み続けているが
母は親なので、妹が喜ぶならと、毎月いくらかのお金を
払っている。
ひとつ言っておかなきゃだけど、
妹は、母と私の幸せを切に願っていて、
そのために長年、私たちに
集会に出ろとか、お札を買えとか、祈れとかを
さんざん言ってくるのだ
どれもこれも私達を想ってのこと。
痛い程わかっている。
だからたちが悪いんだ。
正直、「よくできているな」といつも感心する
“徳を積む”ことが、
死後の世界での安寧を手に入れる唯一の切符なのだ
でもね、妹よ。
私が死後の世界へ行った時のために、今できることは、
閻魔様に舌を抜かれないように
なるべく嘘をつかないでおくくらいなのよ。
たださ、
超リアリスティックな私だけど、
たまに、妹が羨ましいと思う
だってその神様のおっしゃる通りにすれば、
全てがうまくいくわけでしょ?
今も、死んでからも。
ずーっと絶対間違えないナビを携えてるようなもんじゃん。
さぞ心強いんだろうなと思う
私には一生理解できないだろうけど。
「信じるものは、自分だけ」
それを目指して姉は生きていくよ
(それはそれで難易度高し)
いやいや、私は私のやり方で精進するんだよ