忘れる事のできない日
14時46分、黙祷した。
今でも生きているのが辛いと思う人は
たくさんいるはずだ。
私は、あの日亡くなった方に祈りを捧げることと
今もまだ地震が終わっていない方に
心の穏やかさが一瞬でも訪れてくれることを
願うことしかできない。
心の余裕が無い社会だ。
でも、今日だけは静かにあの時のことを想う
時間がなければならない。
皆あの映像を見て、傷ついていたはずなのに
時が過ぎれば忘れてしまう。
残されるのは、渦中の人達だけ。
心細さと、どこにもぶつけようのない怒りを
持て余している人々がいる。
どこかにいるその人達を決して忘れてはいけない。
そして、この国にうまれた子供たちのために
私達がやらなければならないことがある。
それがはっきりしているのに、できない現実がある。
難しくもない、複雑でもないことだ。
でも、大きな力に打ち勝つことは難しく複雑だ。
私は、毎日絶望に近い気持ちを持つ。
そういう気持ちを持つことが嫌だから
あらゆる情報から目を逸らす。
それが、間違っていると思っている。
私たちは私たちが作って来た悪を
私たちの手で止めないといけない。
何の責任もない子供たちのためにも。
この日は毎年そんな事を考えている気がする