元夫は、結婚中に実は浮気をしていて、
彼は私を自分の人生から追い出したかった。
乱暴に、私サイドから言わせてもらえばそういうこと。
離婚したいと言われた時に理由を聞かなかったので
彼には愛し合う女性がいることも全然知らなかった。
離婚したい理由は、私達夫婦の価値観、
ライフスタイル、信条、思い描く未来、
とにかく全部が違いすぎて、
何ひとつ重なるものが無いと
私自身思っていたから。
離婚を切り出した彼の顔を見て、
「あ、やっぱり動き出したんだね」と
私は、受け入れた。
離婚して、日本に帰国して、夏が来た。
私の誕生日も来た。
彼は誕生日おめでとうメールをくれた。
そのメールに衝撃の事実が記されていた。
「僕、秋にパパになる」
私は打ちひしがれた。思いもよらなかったことだったし、
私たちの愛情は失われたが、友情は続くと
馬鹿みたいに、昨日まで呑気に信じていたからだ。
離婚したんだから、もう関係ないのに、
ショックは永遠と続いている。
母には、彼に子供ができることを、言えなかった。
傷ついていることを悟られたくなかった。
それなのに、あの浮かれポンチは、
どういういきさつで、どういう心情で、
写真なんか送れるのだろう。
母のショックも相当だったようだ。
元義息子との交流は、未来永劫無いそうだ。
どうしても理解できないことが、
彼との生活では少なからずあった。
理解できないことを、楽しいと思えたり、
辛いと思うこともあった。
だいたいは、
「そりゃ、相手はガイジン。違うのは当然」
で自分を納得させていた。
今回のことは、１００％フルで理解できないし、
ガイジンだからとかそういう問題ではない。
そして、母を無邪気に傷つけている。
その写真を見て母がどう思うか想像もできないのか。
人としておかしくないか？
元義母が、私に「孫の世話が忙しいけど、楽しいのよ～」
メールを送ってきたことがある。
写真が添付されていなかっただけでも
感謝すべきか。
そのメールで傷口に粗塩すりこまれたことは
記憶に新しい。
一体、私たちのことを何だと思っているのか。
バカにしすぎている。
母には、申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
あのフランスNOデリカシー親子よりも
もっともっと幸せになろうって思う。
もっともっと親孝行しようって思う。
そう思わせてくれたのだから、結果オーライか？
んなわけないっ！
