14年フランス人と結婚生活を送り、内7年フランスで暮らしていた。
当然ペラペラでしょう。と多くの人が思うようだ。
一般事務職(現職)なんか辞めて、フランス語を活かした
仕事を探せばいいのに。
なんて、よく言われるセリフだ。
仕事にできるほどのレベルじゃないので
と謙遜を装うが、本当に本当に無理なのだ。
私だって、自分の不甲斐なさにびっくり。
現地で暮らしていた時、フランス語学校では
話すこととリスニングが苦手だった。
誰よりもできない。
文法は誰よりも理解しているのに。
なぜだろう。
まず、語り下手。
会話クラスなんて、自分を出してなんぼ。
週末何をしたか。から、〇〇をどう思うか。
自分にまつわる事を恥ずかしげもなく語り
思想まで公表しなければならない。
そりゃあ、会話レッスンなんだからあたりまえ。
しかし、私はそれが嫌いで。
日本語でも家族、友達以外の人との
何でもない会話が苦手で苦痛。
プライドが高いので、馬鹿だと思われたくない。
つまらない人間だと思われたくない。
だったら黙っていた方がまし。
ずっとそう生きてきた。
話してなんぼの会話レッスンで、もじもじしてたら
どんどん遅れていくのは当然。
次に、文をかたまりで捉えられない。
一つの聞き取れない言葉にぶつかると
え?今なんて言った?それは何だ?
と会話の途中で考えてしまい、
言葉の流れを止めてしまう。
聞き取れない言葉なんて無数にあるんだから
つまづかずに、前後の流れで予想し、センテンスで
耳に入れないと相手が何を言っているのかなんて
到底理解できない。
なのに、生真面目に都度都度つっかかり
耳をシャットダウンしてしまうようだ。
まとめると、「自分に自信がない割に、プライドが高く
失敗したくない、故に、引っ込み思案が過ぎ、
生真面目でわからない言葉をスルーできず、突如
一人の世界に入ってしまう、ひきこもり人間」
とでも言うか。
やはり、言語がすぐ上達する人は
ある程度大雑把で、陽キャラだと思う。
私は真逆タイプなので
会話の上達は困難。言語学者になる方が
まだ速いと思う。
しかし、いつまでもひねくれているわけに
いかない。
人生は短いのだ。
フランス語をものにしたい
いや、今の能力を最低ラインとして、現状維持
あわよくば向上したい。という気持ちが湧いてきた。
フランス語は美しい。
そして、何よりもう1度フランスに行って
元義家族、友達と会話したいじゃないか。
何のために仕事をしているのか
ただ、ひたすら老後の準備のための労働。
時間を格安で売っている毎日。
そんな私にとって、フランス語は、一筋の希望。
またすぐ熱は冷めるであろう。ことは百も承知
でも、フランス語、フランスという場所を
美しいと思う気持ちは永遠に消えないはず。
だから、上がったり下がったりしながら
ずっとフランス語とはつきあっていく。
腐れ縁みたいなものになれば上出来。
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