私発信の言葉ではない。
整形外科医が、腰痛が爆発したと言い放ったのだ。
もうまるまる2か月、右足太ももの裏及び膝裏が痛い。
こんなことは初めて。
靴下を履くことに、足の爪を切ることに、
恐怖するなんてことが私の身に起こるなぞ、
夢にも思わなかった!
人生、一寸先は闇だ。
1か月半位は、薬局で買った湿布などを貼りつつ様子見。
普段とはちょっと違うストレッチを取り入れたことに
よる筋違い。という自己診断をし、結論、すぐ治る。
という見立てをたてていた。
されど、待てど暮らせど、治る兆しゼロ。
いくら老化現象が加速度つけて増し増しになっている
お年頃とはいえ、不安になる。
このまま、私はこの痛みを抱え生きていくのか。
動画で大好きなビヨンセが、激しく踊り歌っている姿を
見て、何かいつもと違う感情が。
ああ、彼女はどこも痛くないんだなあ。
という五体満足への強烈な憧れ。
満身創痍であるかもしれないが、
ショービズ界のトップを走る彼女は
もちろんそんな負を微塵も感じさせない。
複雑な足の振り付けを見れば、
自分を投影するのか、なぜか我が右足が痛む
気がする。
痛くないって、それだけで素晴らしい人生なんじゃないか。
だって、今の私は大好きなショッピングもいく気がおきない。
服道楽の私は、折に触れストレス解消、自分へのご褒美
さまざまな理由から衣服を購入してきた。
が、しかーし、今は無理なのだ。
試着という大きな大きな壁が立ちはだかる。
試着なくして服は買えない。
とっかえひっかえ試着して納得の一着を買う。
イッツマイスタイル。
足を曲げたとたん激痛が走る今の私に、
あの狭い試着室で服を脱いで着ろとおっしゃる?
鬼か!
パンツが試着できないなら、トップスを試着して
買い物を楽しめばいいじゃない。
私の中のマリーアントワネットが言う。
そういうこっちゃない。
そんな妥協、受け入れられるわけがない。
出会いなのだ、服は。
という調子で、絶賛引きこもり中。
足が痛いというだけで、こんなに苦しい。
人生に急に新しい制限が加わったみたいで
ああ、また枷が。とどうしても思ってしまう。
ご老人、私より辛い体の状態の方の苦労が
少し想像できるようになった。
痛み無く、飛んだり跳ねたり走ったりできる
体は何より尊い。
そして、ビヨンセはえぐい。
甘々の誤診を下した自分に軽くイラつき
休みの日、整形外科に飛び込んだ。
腰のレントゲンを撮られた。
え?足いうてまんがな、なんで腰?
結果発表!
椎間板のクッションがつぶれており
痛みをかばい、腰骨がまがっている。
らしい。
腰痛なんて誰でもあるものだと思って
こっちはノーマークだった。
足の痛みは腰からきているなんて
想像だにしなかった。
私は自分の体に無頓着すぎるのだろうか。
リハビリという名の牽引をされた。
大量の湿布と痛み止めと痛み止めを飲むとき用の
胃薬を処方された。
不安になる私。
これ、根本解決にはならないよね。
実は、私は頸椎のクッションもこれまた
つぶれており、ストレートネックということで
牽引に通ったことがある。
その時は気持ちいのだが、症状が改善した気がせず
やめてしまった。
今回も牽引でどうにかしてもらおうという気は
さらさらない。
なので、毎週通うようにという医師の言葉を
右から左に受け流す私。
わかったことは、この医院にかかっても根治治療に
尽力してくれなさそうだということ。
頼れるのは己のみ。
そもそも、その医者の言うことはおかしかった。
苦悶する私の顔を見て、
「大丈夫、皆、やってるんだから(皆腰痛がある)」
「年のせいだよ」
「いざとなれば注射するから、大丈夫!」
と励ましてくれているようだが、全然励まされない
言葉の数々。
こりゃ、自分でなんとかするしかない。
じゃないと、腰をぐいぐい引っ張られたのち
注射を打たれる人生が今後巻き起こる。
ノー
私は私でなんとか、改善してみせる!
まずは、ネットで「腰痛 本」で検索
アホほど売られている。
目ぼしい本を大人買い。
即、届く。
ちょっと安心。
一旦保留。
続いて、筋力もつけねば、と
パーソナルトレーニングしてくれるジムを
検索。
パーソナルなトレーニングできるジムが
アホほど存在する。近所界隈に。
目ぼしいジムに体験レッスン申し込みメール。
即、返事がくる。
ちょっとでも痛みが落ち着けばという気持ちから
およそ1か月後に予約。
ちょっと安心。
少々先のことなので、もしかしたら
ワンチャン治っているかも。
一応(土壇場)キャンセルしても問題ないかの確認。
問題なし!
よし!
私は動き出したのだ
何事も0を1にすることが一番大変だと聞く。
私は0→1にしたのだ!
1→2はたやすいであろう。
なにせ、最困難な01をやってのけた女だ。
本を買った!ジムの予約をした!
やってやったぜ!!!