実は、私は私のしたいように、行きたい方向に向かって
生きてきているのではないかなと思うことがある。
私にはこうしたいという強い意志がなく、強い意志を持つ
誰かに自然と従っていたはずだった。
小さい時から母が何でも決めてくれたし、
また、母が思う正しい答えを私が自ら出すように、
彼女は仕向けていたから。
でも実は違うのかもしれない。
無意識の、内に秘めた、己の強い意志によって
歩かされていたのではないだろうか。
離婚も被害者のような意識でいたのだけど、
本当は私がずっと前から離婚して日本に帰りたいと思っていたのでは？
彼とは一緒にいたくないと、とっくの昔から見切りをつけていたのでは？
そう言える理由？
今が悪くない状態だから。
探せば、不幸だと思うことはわんさか出てくる。
でも、自分の人生を真剣に考えることは結婚時代は無かったし
彼に任せておけば間違いないという、依存体質を発揮していたので
自分の意志と向き合う必要がなかった。
私はそれを「楽」と考える人間だ。
いい大人なのに、保護者がいた。
心のどこかでいつも、自分を他人の人生の脇役と感じてしまう。
で、今。
こっちの自分の方が好きだ。
自分をこれ以上嫌いになりたくなかったのかもしれない。
もしかしたらなんだけど、彼に別れを決断させるため、
それこそ仕向けてきたのかもしれない。
元来人間は、心身良くなるような方向へ無意識に
進んでいくのではないだろうか。
私は、私が選んだ道を選ぶ。
そして最後は、不幸だと思うことより、幸せだと思うことの方が
少し多かったなと思える人生にしたい。
