一夜明けるとそこは雪国だった

日々

朝起きたら、雪が積もっていた。

この地方ではめずらしいフワフワ雪だ。

ちらちらと降っている。

軽いから、風にふわりと飛ばされている。

触るとほわほわしていて、冷たいのに

あったかい。

とても軽い雪だけど、車に積もったのをおろすのには

力を入れないといけない。

また一日が始まる。

車から眺める街路樹がとてもきれい。

大きな茶こしで雪をはらはら木にまぶしたみたいだ。

朝の通勤渋滞も今日はイライラしない。

世界は美しいと思った。

寝て起きたら真っ白だもの

自然はやっぱり偉大だと思った。

お昼、いつもの食堂いつもの席。

席から、年始に降り続いた大雪の残骸、雪捨て場が

見える。

最近は暖かい日も多かったのに、全く溶けていない。

最初は巨大な雪山だったんだけど、

そのうち、山の先端部を削り落として、台形になっていた。

雪でできた舞台みたいだ。

でも、重機でガタガタ作って削ったから、

雪でできてるはずなのに茶色。

ちょっと残念。

今日は、その茶色の舞台に一面雪がかけられて

真っ白に生まれ変わっていた!

チョコレートケーキを生クリームでコーティングした

みたいで、美味しそう。

昼間は景色を見るのに忙しい

マックに並ぶ、たくさんの車。

遠くに見える海。

風にあおられる鳥。

ジョギングをする人。

工事中の建物。

ぼけっとしながら、いつもの光景を眺める

少し眠くて、食事の後に寝てしまった。

昨日は8時間近く寝たのに。

今日もたくさん寝よう。

明日はどんな日になるかな。

つまらないことが少ないといいな。